ネロリ精油は、ビターオレンジの花から水蒸気蒸留で得られる精油です。同じ「ネロリ」という名前でも、産地によって香りの印象も、肌への作用も異なります。Visage Bloomの「素材の系譜学 精油編」では、チュニジア産、モロッコ産、エジプト産の3種を実際に比較しながら学びます。
チュニジア産ネロリの特徴 ¶
チュニジアのナブール地方は、ネロリ精油の主要産地のひとつです。この地域のビターオレンジは、地中海性気候の乾燥した夏と温暖な冬の中で育ちます。チュニジア産のネロリは、花の甘さよりも緑の青さが前に出る傾向があります。リナロールの含有量が高く、鎮静作用が強い。Visage Bloomの授業では、このチュニジア産を基準として他の産地と比較します。
モロッコ産とエジプト産の違い ¶
モロッコ産のネロリは、チュニジア産に比べて甘みが強く、花の印象が前に出ます。エジプト産は、より重く、バルサム調の余韻があります。これは土壌の違いと、収穫時期の気温差によるものです。肌への作用としては、モロッコ産は保湿感が強く、エジプト産は皮脂バランスへの作用が穏やかです。どれが「良い」ではなく、目的によって選ぶものです。
スキンケアへの応用 ¶
ネロリ精油をスキンケアに使う場合、キャリアオイルへの希釈濃度は0.5〜1%が目安です。夏の鎮静目的にはチュニジア産を、乾燥が気になる秋冬にはモロッコ産を選ぶと、素材の特性を活かしやすい。Visage Bloomの授業では、希釈の計算と、実際に肌に乗せたときの感触の変化を確認します。
精油を選ぶときに確認すること ¶
精油を購入するとき、ラベルに「産地」「抽出方法」「ロット番号」が記載されているかを確認します。これらが記載されていない精油は、品質の追跡ができません。Visage Bloomで使用する精油は、すべてロット番号と産地証明書付きのものを選んでいます。
産地の違いを知ることは、成分表示の奥にある物語を読むことです。精油の素材を深く学びたい方は、よくある質問のページもご参照ください。